手足の先が冷えてつらい冷え性。布団にもぐりこんでも、冷えに邪魔されて
眠るのも一苦労です。対策として寝る前に入浴しているけど、
寝る前には足が冷たくなっているという人も多いのではないでしょうか。

 

実は、ただお風呂に長時間使っているだけでは、冷え性は改善しないのです。
ここでは冷え性のメカニズムと、改善に効果的な入浴法をまとめました。

 

冷え性は血行が悪い証拠

血行不良になると手足は冷える

冷え性の大きな原因は血行不良です。体温の調節は、血管の拡張・収縮で血流量を
コントロールすることで行われます。血流量が増えた部分は温かく、減った部分は冷たくなります。

 

つまり冷え性の人は、何らかの理由で手足の血行が悪くなっているということなのです。

 

血行不良の原因はいくつか考えられます。1つは、貧血や動脈硬化など、血液・血管系の異状です。

 

また、運動不足で筋肉が衰えている場合、手足から血液を心臓に送り返す力が弱くなるので、
血の巡りが悪くなる可能性があります。そして最もよく見られるのは、自律神経の乱れによる冷え性です。

 

自律神経の乱れが冷え性を呼ぶ

自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経系から成り立っています。

 

交感神経が優位だと血管の収縮が、副交感神経が優位だと拡張が起こります。
2つの神経系の働きは、普段はきちんとバランスが取れています。

 

しかし交感神経は激しい活動時に活性化するため、仕事などで忙しい日々が続くと、
交感神経ばかりが優位になります。そうなると血管は収縮しがちになり、
血行不良を引き起こして冷え性を招いてしまうのです。

 

このタイプの冷え性を治すには、自律神経を整えなくてはなりません。

 

最も手軽な方法は入浴です。この時、体を温める効果のある入浴剤を使うのがよいでしょう。
お肌の表面だけを温めるのではなく、体の血行を良くして芯から温める入浴剤が効果的です。

 

血行を良くするには炭酸入浴剤がおすすめ

炭酸ガスが血行を促進する

血行促進に効果があるのはお風呂に入れるとシュワシュワと泡を発生させながら溶けるタイプの「炭酸入浴剤」が効果的です。
この泡は炭酸ガス(二酸化炭素)です。つまり、お風呂を炭酸飲料と同じような状態にしてくれるわけです。

 

この炭酸風呂に入ると、炭酸ガスが皮膚から吸収され、体内に貯まります。

 

体内の二酸化炭素濃度が上がると、体は酸素が足りていないと判断し、体中に酸素を送ろうと血管を拡張します。
その結果、血行が促進されるのです。

 

クエン酸と重曹をあわせた入浴剤が特に有効

市販されている炭酸入浴剤には多くの種類があります。中でも特に有効なのが、
クエン酸と重曹の反応によって炭酸ガスを出す入浴剤です。

 

クエン酸はピーリング剤にも含まれており、お肌の表面の古い角質を落とす効果があります。
そのため、炭酸が肌に浸透しやすくなり、血管を拡張させる効果もアップするのです。

 

また、こうして血行を促進すると、血管の拡張を担っている副交感神経が優位になります。
芯から温まる入浴を毎日続けることで、交感神経が過敏になっていた状態は解消され、
自律神経のバランスを取り戻せます。根本から冷え性を改善できるというわけですね。

 

冷え性に効果的なのは「ホットタブ重炭酸湯」

ホットタブ重炭酸湯は理想的な炭酸入浴剤

市販の入浴剤は、炭酸ガスを発生させる効果が弱く、薄い炭酸風呂にしかならないものも多いのです。

 

そこで、ぜひ試していただきたいのが「ホットタブ重炭酸湯」です。

 

クエン酸と重曹を組み合わせる上での問題点は、ほんのわずかな水気で反応してしまうことでした。
そのため、市販の炭酸入浴剤の多くは、クエン酸によく似た物質を使っています。ホットタブ重炭酸湯は、
このクエン酸と重曹の錠剤化に日本で初めて成功した入浴剤なのです。

 

また、ホットタブ重炭酸は、風呂釜にやさしいクエン酸と重曹で作られているので、
使える風呂釜を選ばないのでどんな浴槽でも使えます。

 

濃度の高い重炭酸イオンは血行促進に効果大

ホットタブ重炭酸湯は硬いので、お湯に入れると少しずつ溶けていきます。、
お湯の中で中で発生した炭酸ガスは、お湯に溶ける際に「重炭酸イオン」に変化します。
炭酸風呂で体に取り込まれているのは、正確にはこの重炭酸イオンなのです。

 

ホットタブ重炭酸湯を溶かしたお湯は、重炭酸イオンの濃度がとても高くなっています。
そのため、血行促進効果も非常に高いというわけです。

 

冷え性の間違ったお風呂の入り方

ここで、冷え性を悪化させてしまうお風呂の入り方を紹介します。
自分の入浴法が間違っていないかチェックしてみましょう。

 

熱いお湯に長くつかる

最もダメなパターンです。一見すると、体がより温まるように思えます。

 

ところが、自律神経の反応を考えると逆効果なのです。

 

健康な人が熱いお湯に入ると、交感神経が反応して血管が収縮します。
熱さのあまり血管が拡張しすぎないようにするわけです。
これは一時的なもので、2〜3分もすれば平常と同じくらいに戻ります。

 

しかし、冷え性の人はもともと交感神経が過敏になっている状態です。
そのため、2〜3分経過後の落ち着きを維持することができず、しばらく経つと再び交感神経が優位になります。そ
の結果、体の表面がどれだけ温まっても血管は収縮したままという、おかしな状態になってしまうのです。

 

自律神経を整えるためには、39℃〜40℃くらいのぬるめのお風呂がベストです。
また、入る前にしっかりかけ湯をしたり、半身浴を織り交ぜるなどして、急激な温度変化を割けるようにしましょう。

 

炭酸入浴剤の泡が出ているうちに入る

シュワシュワ出ている泡に直接触れると、いかにも炭酸が効きそうです。

 

しかし、泡が出ているうちに入ってもあまり効果がありません。
先に書いたように、体に吸収されるのはシュワシュワが発生した後のお湯に溶け込んでいる重炭酸イオンです。

 

しっかり溶ける前に浴びても何の意味もありません。
それどころか、お湯をかき回して炭酸ガスの揮発を招くだけです。

 

炭酸入浴剤は、入浴するしばらく前に入れておき、全部溶けたのを確認してから入るようにしましょう。
ちなみにホットタブ重炭酸湯であれば、24時間くらいは炭酸の効果が持続します。翌日追い焚きしても大丈夫です。

 

まとめ

  • 冷え性の大きな原因は血行不良
  • 血行不良の原因は自律神経の乱れ
  • 入浴には自律神経を整える効果がある
  • 炭酸入浴剤を入れたお風呂は冷え性に効く
  • 炭酸入浴剤はクエン酸と重曹を含むものがおすすめ
  • クエン酸はお肌の角質を落とし炭酸を吸収しやすくする
  • 冷え性に効果的な入浴剤は「ホットタブ重炭酸湯」
  • 熱いお湯に長くつかるのは逆効果
  • 炭酸入浴剤が全部溶けてから入浴すること

 

冷え性の人に限らず、寒い時はとにかく体を温めればいいのだと思いがちです。しかし、表面だけを
温めていてもあまり意味はありません。炭酸入浴剤を効果的に使い、血行を促進して内部から
温めることがポイントです。また、自律神経を乱さないよう、生活習慣を改善することも大切です。

 

時には仕事の手を休め、余裕のある日々を送りましょう。